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■エッセイ29…2005年8月4日付長崎新聞「うず潮」掲載
                   
                             


「月の虹」  ヤマサキユズル
月に関して「見ると幸せになれる」というものがあります。これまでに取り上げたものにも、ひとつきに二度満月があるときの二度目満月「ブルームーン」、三日月を三ヶ月続けて見ることなどがあります。また上弦と下弦の月の両方に願いを掛けると、その次の満月に願いが叶うというのもあります。

今回は「月の虹」(ムーンボウ)のお話です。太陽の虹と同じ原理で月光でも虹ができます。夜に見られるのでナイト・レインボウとかルナ・レインボウとも呼ばれています。「見た人には幸せが訪れる」と言われるムーンボウの名所はハワイのオワフ島だそうです。ボクは写真だけで実際には見たことがないのですが、見た方のレポートでは肉眼よりも写真の方がはっきりと綺麗にみえるとか。写真では確かにはっきりと美しい虹が見えています。ただオワフ島に行けばいつでも見られるのではなく、太陽の虹と同じように条件が整った時だけ見られるもので地元の人でもなかなか見ることはできないそうです。
月の美術館の企画展の折にそんなお話をしていると絵本原画展の作者K君は月の虹の写真集に出会って即買いしたそうです。いつか必ず見に行くと心に決めているそうです。

疑問に思うことのひとつに月の出や月の入りの時刻については新聞にも欄が設けてありますが、月の出の時刻が書いてない日があることにお気づきでしょうか?実は月の出る時刻は一日に平均して約50分ずつ遅れています。実際には30分遅くなったり1時間10分ほど遅くなったりとかなりのずれがあります。たとえば今夜23時40分に月の出があったとしたら、明日の月の出は24時30分になります。24時30分というのはもう明日ではなく明後日の0時30分になります。ですから明日の日付では月の出がないということになります。月の入りも同様です。月の会の例会で話題になった時、会員のH子さんは中学の時からの謎が解けましたと感激していました。
(「月の美術館」館長、長崎市)

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