■エッセイ24…2005年3月2日付長崎新聞「うず潮」掲載

今年2月「新月の木」のことがテレビで放映され話題になりました。新月の日に伐採した木は割れにくく虫にも強くカビが来ないためその木で家を建てると10倍長持ちして500年以上もつと言われています。ストラディバリウスのバイオリンや法隆寺にも使われているといわれています。番組の中で京都大学大学院農学研究科高部教授の実験でも満月伐採の木には水分やデンプン量が多くカビが発生、それに対し新月伐採の木は木質が硬くデンプン量や水分も少ないことが実証されていました。防腐剤を使わない安心、安全な建築素材としてシックハウス症候群などにも効果が期待されているそうです。 何故なのか?それは木が月のリズムで成長しているからではないのでしょうか。新月から満月に向かうときは生物の持つ吸収力が高まり、満月から新月に向かう時期は発散するほうが強くなるらしいというのは以前書きました。つまり吸収力が最大になる時期が満月、発散が最大になる時期が新月だということになります。新月の木はまさにその証明をしているようです。 新月は何か新しいことを始めるのにも適しているといわれています。新月に目標を立てて満月に向けて実現に向かって努力して行くと良いのかも知れません。ヨーロッパでは新月に挙式するしきたりもあります。人の出産率は新月の時が最低になります。月光の光量の差が原因ではないか?と言われていますが、まだ定かなことは解明されていないようです。この日にサウナに入ったり、半身浴などをすると汗がたくさん出て効果的だとか、禁酒禁煙のスタートも新月からだと禁断症状が軽くてすむそうですから試してみてはいかがでしょう。実はボクも毎月の原稿を新月の日に新聞社に送っています。 月が自然や人間に及ぼす影響についてもっと科学的な実証が進んで欲しいと思います。ただ学者の間では月に関する研究はカルト的だということで敬遠される風潮があるようです。 (「月の美術館」館長、長崎市) |